「あ、これ持ってない!」
ウロウロしてると、持ってないイラッ〇マを発見。
クレーンかぁ……。あたしクレーン苦手なんだよね……。
でも欲しいし……。
よし。頑張ってみよう。
財布から百円玉を取り出して、投入。
気合いを入れて挑めば……。
「……もうっ!難しすぎるでしょ!」
やっぱり駄目だった。
「──ジッとしてろ」
「へ?」
チャリンとお金の音がして。
直後、目の前に影が出来た。
「……っ、十夜、」
「黙ってろ」
ボタンを押すあたしの手に十夜の大きな手が被さって。
背中から十夜の温もりが伝わってくる。
ちょ、取ってくれるのは嬉しいけどなんでこんな体勢なの!?
覆い被さったあたし達は傍から見たらきっとラブラブカップルにしか見えなくて。
「取れたぞ」
「………っ」
耳元にかかる吐息にビクッと肩が飛び跳ねた。
「あ、ああああありがとっ!」
「……っ、お前、」
「あ、ごめん」
テンパったあたしの肘が十夜のに腹部に直撃し、普段クールな十夜が珍しく悶絶。
相当痛かったらしく、鋭い眼光があたしに突き刺さる。


