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「ごめんね、持ってもらって」
「……お前、買いすぎだろ」
「いやー、みんな食べるかなと思って」
「まだあった気がするけどな」
「まあまあまあ」
「はぁ……」
アイスだけじゃなく、袋いっぱいにジュースとお菓子を買ったあたしに十夜の冷めた視線が突き刺さる。
いいじゃん。いずれ食べるんだからさ。
「落とすなよ」
「ラジャ!」
グッと親指を突き出して、買い物袋を腕に通すと、ん、と両腕を上げた。
……あれ?
十夜の向こう側。
そこに“あるもの”を発見した。
「イラッ〇マだ!」
それは、あたしが大好きなクマのキャラクター。
「十夜!あそこ!あそこ行きたい!」
「あ?」
後ろを指差すあたしに、十夜は怪訝な顔をしながら振り返った。
「……ゲーセン?」
「そう!行こう!」
十夜の腕を引っ張ってそう言えば、「ちょっと待て」と引き止められて。
「繁華街のど真ん中に行ったらバレるぞ」
呆れたように溜め息を吐かれた。
「大丈夫でしょ!今の十夜ならバレないバレない」
「……っ、オイッ!」
心配症な十夜の腕を引っ張って、お目当てのゲーセンを目指す。


