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「凛音ー。俺、彼方と待ち合わせしてるから先帰るー!お前はちゃんと“例のとこ”行けよ!」


「うん、分かった。……陽、気をつけてね?」


「心配すんなって!俺、強いから」



二カッと悪戯っ子のように笑う陽にバイバイと手を振って、陽の言った“例のとこ”、駐車場へと向かう。





……陽、大丈夫かな?


心配するなって言ったけど、そんなに無理に決まってるじゃない。


だって、中田を捜しに行ってるんでしょ?


そんなの心配しない訳ないじゃん。




bladeは───中田は一体何を考えてるの?



逃げてばかりで何をしたいのか全く分からない。


お願いだから早く出て来てよ。


これ以上みんなを苦しめないで。