Ri.Night Ⅰ 【全完結】



うーん。十夜って好き嫌いあるのかな?


洋食派?和食派?


見た目は和食………いや、食に興味無さそう。



うーん。どうしたもんか、と悩んでいた時。



「ちーっす!」



朝から無駄に機嫌の良いエセ王子がやって来た。



「凛音、はよー。っていうかお前昨日いきなり寝んじゃねぇよ!」



朝っぱらから何を言うのかと思ったら文句ですか。


しかも言うだけ言って返事を聞こうともせず、ドカッと偉そうに二人掛けソファーにふんぞり返る王様ぶり。



「おはよ。って言うか起こしてくれたら良かったのに。お陰で朝から総長様が不機嫌だよ」


「不機嫌?」


「あっ、煌、ご飯食べる?洋食、和食どっちがいい?」



十夜並に早口でそう捲し立てたあたしは、冷蔵庫から適当に食材を出していく。



「和食!って言うかアイツが寝かせとけって言ったんだせ?不機嫌なのは寝れなかったからじゃねぇの?」


「え?十夜が寝かせとけって言ったの?じゃあなんでだろ?って言うか十夜爆睡だったけど?」



寝起きが悪いだけなのかな?と首を傾げながらテキパキと下ごしらえを済ませていく。



「はぁ?十夜が爆睡?アイツ、ベッドは一人じゃねぇと寝れねぇって言ってたけど?」


「え?そうなの?」



全然そんな風には見えなかったけど。


仰向けに踏ん反り返ってあたしを凝視する煌にコテンと首を傾げる。