「……クラスの奴の服、洗濯したから返せ。それと、そういうのも他の奴に借りる前に俺等に言え」
「えっ、あっ、ちょっ……」
何故か顔を逸らした十夜はそれだけ言うと、あたしを押し退けて早々と部屋から出て行ってしまった。
……何、今の?物凄く早口だったんだけど。
十夜が出ていった扉をポカンと口を開けて、「変なの」と首を傾げる。
ホント、十夜って無愛想なんだか優しいんだか分からないよね。
掴めない男だよ、ホント。
ベッドから降りて寝室を出ると、リビングに居る筈の十夜が何故か居なくて。
お風呂にでも行ったのかな?とそっとお風呂場のドアにへばりついてみる。
うん、やっぱりお風呂だ。
微かに聞こえる水音にウンウンと一人頷いて、その後キッチンへと向かう。
お風呂入ってる間に朝御飯の準備でもしようっと。
鼻唄を歌いながら冷蔵庫を開けると。
うわっ!何これ!?詰めすぎじゃない?
これじゃ奥に何があるか分かんないじゃん。
覗き込んだ冷蔵庫の中には溢れんばかりの食材が詰められていて。
とりあえず手前にある食材を取り出してみた。


