それに、あたしは獅鷹六代目総長の妹だ。
どんなに一緒に居たくてもずっと一緒には居られない。
これ以上情が深くならない内に離れた方がいいって思ってるけど、bladeの事がまだ解決してないから抜けさせてくれないだろうし。
「ハァ……」
大きな溜め息を吐いて、まだ寝ている十夜へと視線を落とす。
……それに、さ。
昨日の煌との会話で思ったんだよね。
あたしがいると、十夜、好きな子に逢いに行けないんじゃないのかなって。
その女の子だってあたしが近くにいると知ったらやっぱり嫌だもんね。
ううん。もしかしたらもう知っているかもしれない。
そう考えると何だか自分が凄く嫌な奴に思えてきた。
……あたし、どうしたらいいんだろう。
「───オイ」
「わっ!」
ボーッと天井を見上げていると突然声をかけられて、ビクッと身体が飛び跳ねた。
直ぐ様視線を落とせば、寝ていたはずの十夜がいつの間にか起きていて、訝しげな表情であたしを見上げている。
……って。
「あっ!ごめん!」
その原因にすぐに気付いた。
あたし、十夜の頭ずっと撫でてたんだ。
「あははははは……」
慌てて十夜の頭から手を離し、笑って誤魔化す。
「……十夜?」
なんで無反応?
何故か、難しい顔をしたまま動かない十夜。
もしかして、目を開けたまま寝ているんだろうか。


