Ri.Night Ⅰ 【全完結】



あたしはその“尊敬の眼差し”を近くで見てたから分かる。


貴兄も下の人達にその視線を向けられていたから。



“貴音さんに憧れてる”

“総長みたいに強くなりたい”

“尊敬してる”



そういう言葉を沢山聞いてきた。



その人達の“視線”と鳳皇の人達の“視線”って同じなんだよね。


だから、言葉に出さなくても分かる。


下の人達が十夜の事どう思っているのか。



“類は友を呼ぶ”ってよく言うけど、本当にそうなのかもしれない。


みんないい人達ばかりだし。


お互いを必要としてて、仲間を大切にしてる。


獅鷹もそうだけど、こういう女にはない仲間意識っていいなっていつも思う。







──正直言うと、今の生活が段々と好きになってきてるんだよね。


最初は獅鷹以外の暴走族と関わりたくないって思ってたけど、関わってみれば良い人達ばかりで。


最近なんて、幹部と居るより下の子達と遊んでる方が多いし。



でも、所詮あたしは匿って貰ってる身で、いずれは此処から出て行かなきゃいけない。


幹部の彼女だったら居られるのかもしれないけど、そんなんじゃないし。


本当の仲間になんてなれない。