駄目だ。いろいろ考えすぎてパニックになってきた。
まずは最初から思い出そう。
えぇと?確かお風呂から出たらみんないなくて、煌とソファーで話してたんだよね?
あっ、それで、話してたら眠たくなっちゃって寝たんだ!
それから記憶ないって事は……つまり、此処は何処?
キョロキョロと辺りを見回すと、すぐに謎が解けた。
ここ、倉庫の寝室だ。
豆電球で見えにくいけど、家具に見覚えがある。
っていうか、ソファーで寝たんだから倉庫なのは当たり前だよね。
寝室っていう事は十夜が運んでくれたのかな?
いつ帰ってきたんだろう?
って言うか煌は?
もう帰ってるよね?
疑問ばかりが脳内で飛び交うけど、答えは何一つ返ってこない。
唯一答えてくれそうな人は隣で爆睡中だし。
「はぁ……」
ちらり、爆睡している十夜を見下ろしてみる。
……十夜、あたしが寝てたから帰れなかったんだよね。
悪い事しちゃったな……。
後で謝らなきゃ。
……そう言えば、今って何時なの?
時計は……って、暗くてよく見えない。
電気、つけてもいいかな?いいよね?
起こさない様に十夜の左腕を退けて、モソモソとベッドから抜け出す。
そろりと忍び足で歩き、サイドテーブルの上にあるリモコンを手に取ってスイッチを押した。
瞬間、パッと明るい光があたし達を照らす。


