Ri.Night Ⅰ 【全完結】



────…



……温かい。


あれ?あたしの布団ってこんなに温かかったっけ?



いつもより温かく感じる布団に違和感を感じながらうっすらと目を開けると、目の前は何故か暗くて。



……あたし、いつ布団に移動したっけ?



おぼろげな意識の中、そんな事をぼんやりと考えた。



けど、何も思い出せない。


寝る前の事を思い出そうと頑張って思考を働かせてみたけど、それでもやっぱり何も思い出せなくて、取り敢えずもう一度目を開けてみた。



っていうか、今何時なんだろう?目覚まし鳴ったっけ?



枕元にある目覚まし時計を見ようと身体を動かせば……。



……ん?



そこでようやく身体の異変に気付いた。



え?何これ。



腰にある重みと背中から感じる熱。


頬には枕とは違う感触があって。



えっ!?



おぼろげだった意識が一瞬で覚醒した。



えっ、ちょ、あたし、抱き締められてる!?



まさかの状況に動くのを一瞬躊躇ったけど、さすがにこのままでいる訳にもいかなくて。

身を捩って少し距離を取る。



一体誰なんだろうと顔を確認すれば。



えっ!?十夜?



あたしを抱き締めて寝ていたのは、なんと十夜だった。


暗くてハッキリとは見えないけど間違いない。



っていうか、ちょっと待って。


なんであたし、十夜と寝てたの?


そもそも此処どこ?あたし、何してたっけ?