Ri.Night Ⅰ 【全完結】



着替えを済ませて脱衣所から出ると、ソファーには煌しかいなくて。



「あれ?みんなは?」



キョロキョロと部屋中を見回すけど、やっぱり誰もいない。



「壱と彼方は傘下んとこ。十夜はどっか出掛けた」

「出掛けた?」



って、一人で?



見ていた雑誌をソファーに放り投げて、ダルそうに冷蔵庫へと歩いていく煌。



「ホラよ」

「ぅわっ!」



予告もなしに放り投げられたのは、500mlのペットボトルで。



「あ、あたしの好きなやつだ」



銘柄を見れば、あたしの好きな梅味のファ○タだった。



「ありがとー」



煌が座っている向かい側のソファーに腰を下ろし、開けたばかりのファ○タを一気に流し込む。



「プハーッ。風呂上がりの炭酸はやっぱサイコーだわ」


「……お前はオッサンか」



冷めた目であたしを見てくる煌は放っておいて、大好きなファ○タを十二分に堪能した。






「っていうか、十夜って何処に出掛けたの?」


「……さぁ?アイツ時々いなくなるんだよな」


「時々?」


「あぁ。何処行ってんのかは知らねぇ」



煙草に火をつけようとする煌に灰皿を差し出すと、「サンキュ」とお礼を言って煙草に火をつける。