着替えを済ませて脱衣所から出ると、ソファーには煌しかいなくて。
「あれ?みんなは?」
キョロキョロと部屋中を見回すけど、やっぱり誰もいない。
「壱と彼方は傘下んとこ。十夜はどっか出掛けた」
「出掛けた?」
って、一人で?
見ていた雑誌をソファーに放り投げて、ダルそうに冷蔵庫へと歩いていく煌。
「ホラよ」
「ぅわっ!」
予告もなしに放り投げられたのは、500mlのペットボトルで。
「あ、あたしの好きなやつだ」
銘柄を見れば、あたしの好きな梅味のファ○タだった。
「ありがとー」
煌が座っている向かい側のソファーに腰を下ろし、開けたばかりのファ○タを一気に流し込む。
「プハーッ。風呂上がりの炭酸はやっぱサイコーだわ」
「……お前はオッサンか」
冷めた目であたしを見てくる煌は放っておいて、大好きなファ○タを十二分に堪能した。
「っていうか、十夜って何処に出掛けたの?」
「……さぁ?アイツ時々いなくなるんだよな」
「時々?」
「あぁ。何処行ってんのかは知らねぇ」
煙草に火をつけようとする煌に灰皿を差し出すと、「サンキュ」とお礼を言って煙草に火をつける。


