Ri.Night Ⅰ 【全完結】



────…



「あー、疲れたー」

「りっちゃんおかえりー」

「あれ、彼方来てたんだ」



全然気付かなかった。



「りっちゃん、暴れまくってたから声かけなかったんだよ」

「あ、暴れてないし!」

「いや、あれは下の奴等が可哀想になるぐらい暴れてたよ」

「んな大袈裟な」



ちょこっと本気出しただけですよ。


っていうか。



「あれ?彼方、今日は眼鏡?」

「え?あ、うん。今日はちょっと目が痛くてね。変?」

「ううん!全然!!すっごい似合ってる!!」



眼鏡男子良いじゃないか!!

ウェーブした髪にすっごい合ってる!!



「りっちゃん、眼鏡好きなの?」

「うん、大好き!!」

「じゃあ、これから眼鏡にしようかなー」

「うん、そうしてそうして!」



「わーい、眼鏡男子だー」と小躍りすると、煌から「……馬鹿か」と呆れた声が。


好きなものは仕方ないじゃない。


眼鏡の良さが分からないなんて可哀想だね。






「っていうかお前さ、さっきから思ってたんだけど」

「うん?」

「そのTシャツ、大きすぎねぇ?」

「へっ!?」



あたしの着ているTシャツを訝しげに指差す煌にビクッと肩が飛び上がる。



ちょ、何でそこを指摘するかな。



「んー、どっからどう見ても男物だよなぁ?」



探る様に細められたその目に、スーッと逸れていく視線。


ど、どうしよう。


取り敢えず誤魔化さなければ。


そう思って口を開けば。



「あああああたし、男物も持ってるの!」



思いっきりどもってしまった。



……ヤバイ。バレる。