「何?お前あの子に一目惚れでもした訳?」
そんなキモ男に立ち向かっていくのは失礼男ではなく爆笑男で。
その陽気な声色は、キモ男とまた違う意味で相手を馬鹿にしているように見えた。
「なんだと?」
案の定、その口調はキモ男の逆鱗に触れたらしく、一瞬にしてキモ男の表情から笑みが消え去った。
だけど、それも数秒程で元に戻り、にやりと不気味に笑ったかと思うとゆっくりとこちらへと振り向いてくる。
探るような不躾な双眸が、あたしを真っ直ぐ貫いた。
「……っ」
交わる視線。
キモ男の視線がじっとりと絡みついて気持ち悪い。
「顔はいいけど一目惚れはしてねぇな。ただお前等と関係がありそうだから言ってみただけだ」
そう言って、フッと鼻で笑うキモ男。
な、なんかムカつくんですけど!
誉められている筈なのに、その顔が馬鹿にしているようでなんかムカつく。
あーもう、ホント意味分かんない。何でこんな事になってんの?
一体何が悪かったのだろう。
ブランコ?
公園から出ていけって言われて素直に出て行かなかったから?
ううん、違う。この公園に来た事自体間違っていたんだ。ブランコに乗りたいって思ったのがいけなかった。
思わなかったらこんな事に巻き込まれていなかったかもしれないのに。


