「到着、っと」
ワイワイお喋りしていると時間が過ぎるのは早くて。
車はあっという間にあたしが指定したマンションの近くへと到着した。
途中、十夜の方をチラリチラリと盗み見したけど、目を閉じているせいで寝ているのか起きているのかどっちなのか分からず。
結局一言も話さないまま時間が過ぎた。
ここまで動かないのもある意味凄いよね。
なんて、十夜を見ながらそう思っていると、
「凛音、後で俺等の番号とアドレス、陽の携帯から送信しとくから登録しといて」
煌がバックミラー越しに携帯を振りながらそう言ってきた。
そう言えば陽と番号交換した様な……。
「分かった」
そう返事した後、陽がドアを開けて車から降りた。
続いてあたしも車から降りると再度振り返り、屈んで車内を覗き込む。
「送ってくれてありがとう!」
煌と壱さんにお礼を言って手を振ると、
「また明日な!」
「バイバイ、凛音ちゃん」
二人は手を上げて返事してくれた。


