「………」
名前を呼び捨てにしただけでこの反応。
……この人、ホント残念だ。
「……りっちゃん、そんなに見つめないでよ」
いやん、と両頬に手を当てながら頬を赤らめる変態に白い目を向ける。
貴方の目は節穴ですか。
何処からどう見たら見つめてるように見えるのよ。
そりゃまぁ、白い目では見ているけども。
「ハイ、次いこー」
「え、無視?また無視?りっちゃぁ~ん」
あぁ~ウザい。とてつもなくウザい。
けど、文句を言ったらもっと面倒臭い事になりそうだから無視を決め込む事にした。
早くも彼方のあしらい方をマスターしたあたし。
凄いね。かなり。
「じゃあ次は俺か」
同じく彼方を無視していた爆笑男が背凭れから身体を起こすとコキコキと首を鳴らした。
別に何てない普通の動作。
それなのに何故こうも格好良く見えるのだろう。
やっぱり顔?
その似非王子っぽい顔が格好良く見せているのか?
「……ムカツク」
「あ?」
ぽそりと口から零れた本音に爆笑男が訝しげに顔を歪める。
「別に何でもありませーん。自己紹介どうぞー」
「………」
「……いっ゙!痛い痛い痛い!」
ツーンとそっぽを向くや否や、突如こめかみに襲った激しい痛み。


