「みんないいよなー。りっちゃんがいるなら俺もそっちの学校に転校しよっかなー」
「いえ、いいです。来なくて」
「ちょ、少しは考えようよ!」
「………」
「りっちゃん無視しないでよ~」
「………」
あぁ、もう本当に残念過ぎる。
っていうかこの人見てるとそれしか言えないんですけど。
顔は文句無しに格好良いのに性格が残念過ぎて……。
フェロモンが泣いてるよ。
ホント残念。
「ちょ、りっちゃんなんで溜め息?」
「はぁ……」
「プッ。あははは!凛音ちゃん本当に面白いね」
フェロモン男、基、彼方さんを邪険に扱ったあたしを見て、壱さんが堪えきれずにお腹を抱えて笑い出した。
「い、いえ、そんな……」
い、壱さん!涙目な所が可愛い過ぎるっ!
キラキラスマイルを容赦なく浴びせる壱さんにポッと頬を赤らめると、
「褒めてねぇよ」
爆笑男の鋭いツッコミが飛んできた。
そのツッコミにまた壱さんが肩を震わせて笑う。
……い、意外。壱さんって笑い上戸なのね。
笑われてもムカつかないのはきっと壱さんだからだろう。
爆笑男だったら絶対キレてるし。
「りっちゃんりっちゃん」
「ん?」
呼ばれて振り向くと、彼方さんがちょいちょいと人差し指を数回折り曲げて見せた。
なに?こっちへ来いって事?
首を傾げながら近寄っていくと彼方さんも寄ってきて。
「ん~」
その声と共にチュッと生々しいリップ音が響いた。


