「こっちが仕方無く聞いてやるの!!」
「……んだとテメェ。調子に乗りやがって」
「ちょ……何すんのよっ!!」
信じらんない!人様の髪の毛になんて事すんのよこの似非野郎!
まるで頭を洗うみたいにわしゃわしゃと人様の頭を掻き回す爆笑男に、右手を振り回して必死に抵抗する。
だけど、それでも爆笑男は手を止めようとはしない。
こ、コイツ……!
「煌!やめろって!」
声を荒らげた壱さんが爆笑男の手を振り払い救出してくれたけど、その時にはもう頭の天辺に見事な鳥の巣が出来ていて。
「あ~ん~た~ねぇ~」
怒りの余り、身体がワナワナと震えた。
急加速していく怒りのボルテージ。
それがMAXに達した時、頭の中で何かがブチッと切れる音がした。
「コノヤロウ頭出せー!!」
「り、凛音ちゃん!落ち着いてっ!」
呻り声を上げながら風を切るように勢いよく立ち上がったあたしを見て、壱さんまでもが慌てて立ち上がる。
熱を上げるあたしとは反対にしれっとしている爆笑男。
その態度が更にあたしの怒りを煽った。


