爆笑男に促され、慌てて靴を脱いで部屋へと上がると、
「うわっ。このカーペットふわふわだ!」
足裏から伝わるカーペットの感触にまたまた感嘆の声。
「凛音ちゃん、カーペット気に入った?」
蹲ってその感触を楽しんでいると、頭上から聞こえてきたのは壱さんの控えめな笑い声。
顔を上げれば、至近距離に壱さんの美しいお顔があって。
「いいいい壱さん!」
「ん?」
驚きの余りペタンと尻餅をつくあたし。
近い!近すぎるよ壱さん!
そんな至近距離で微笑まないで!
うろたえるあたしを余所に、壱さんは膝を折って更に顔を近付けてくる。
だから近いって!
「凛音ちゃん、手出して」
「て、手?……うわっ!」
言われた通り両手を差し出すと、その手をグイッと引っ張られ。
「……おっと」
まさか引っ張られるとは思わず、勢い余って壱さんのお腹にタックルしてしまった。
「ごめんね。強く引っ張りすぎちゃった。手、痛くなかった?」
「ううん、大丈夫!壱さんは大丈夫?」
「大丈夫だよ。俺こそごめんね」
にっこり微笑み、こてんと首を倒す壱さんにまたもやノックアウトされたあたし。
……スマイリー壱さん、恐るべし。


