「入れ」
「……ありがとう」
律儀に扉の前で待っていてくれてた失礼男にお礼を言って、先に部屋の中へと上がらせて貰う。
……やっぱ優しいよね、この人。
もっと愛想良くしたらいいのに。
「うっわー豪華!」
部屋の中へ足を踏み入れると、目に飛び込んできたのは物凄く広い空間。
まるでマンションのリビングのようなその室内に、うわぁと感嘆の声を上げる。
っていうか溜まり場が土禁ってビックリかも。
足元には家にあるような玄関スペースがあり、靴が何足か並んでいて。
端にはこれまた豪華な靴箱がある。
部屋の中をぐるりと見回すと、床にはカーペットが敷いてあり、部屋の真ん中にはローテーブルと三人掛けソファーが二つあった。
そして、二人掛けソファーも一つ。
部屋の一番奥には壁際にキッチンがあり、その向かいには社長室にでもありそうな高級机と高級椅子が置いてあった。
「オイ、感心してねぇで早く入れよ。後ろつっかえてんだろうが」
「あ、ごめんごめん」
そういえばまだ靴履いたままだった。


