「ホラ、行くぞ」
「ちょ、何すんの!?」
呆気に取られていると、次は爆笑男に肩を組まれた。
直ぐ様その腕を払い落とし、数歩離れて威嚇する。
それを見てまた爆笑する爆笑男とフェロモン男。
もう!知らない!
火照る顔を俯いて隠し、小走りで失礼男の後を追いかける。
失礼男はゆっくりとした歩調で階段の中間辺りを上がっていた。
……っていうかこの階段、横幅広過ぎでしょ。
無駄に横幅の広い階段に思わず頬が引き攣る。
止まった足を再び進めようとした時、
「……っ」
「危ねっ!」
階段の一段目で躓いた。
「……お前、下見て歩けよ」
「ちょ……!」
嘘でしょ!?
倒れるを覚悟して目を瞑った次の瞬間、腹部に回されたのは誰かの腕。
声から察するにそれは爆笑男の腕で。
「面倒臭ぇからこのまま行くぞ」
「……は?はぁぁぁぁ!?」
回された腕にグッと力が籠ったかと思うと、そのままひょいと持ち上げられた。
「ちょっとー!!」
それはまさしく脇に荷物を抱えるような格好で。
瞬時に羞恥が募っていく。
……し、信じらんない!普通こんな格好で持ち上げる!?
「ちょっ、離して!下ろしてってば!一人で歩ける!」
「あー、うっせぇ!分かったからギャーギャー喚くな!」
妙な浮遊感ととてつもない羞恥に耐え切れず、両手足をバタバタとバタつかせると、
「い゙だっ!」
予告も無しに回された腕が離された。


