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夜。
「小五郎さーん!早く、早く‼︎」
「そんなに急がなくても大丈夫ですよ。」
「だって…」
「あ、忘れ物ですよ。目を瞑ってくれませんか?」
「うん。」
あたしは言われた通りに目を瞑った。
「目を隠して行きましょうね。」
「はーい。」
「それと、傘は置いていきますよ。夜ですから陽に当たることないですから。」
「ううん。持っていく。だって大切だもの。」
「でも、傘壊れたら意味ないですよ。」
「…うん。」
傘は置いて行くことになった。
「さあ、行きますよ。」
「あ、忘れ物。小五郎さん、本持って行ってもいい?」
「ええ。少し待っていて下さい。」
小五郎さんは急いで持って来てくれた。
「さあ、行きましょうか。」
「うん。」
自然とどちらかともなく手を握る。



