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「ふわぁぁぁ…。ま…眩しい!」


起きて直ぐにあたしの嫌いな日光が目に入ってきた。


何処か影になるもの…


あたしは着ている羽織り…という物を頭からかぶった。


少しは日光を避けることができて落ち着いた。


「スー…スー…」


隣から規則正しい寝息が聞こえる。


「誰…?」


確か昨日人間に会ったのを思い出した。


「どうしよう。と…とりあえず起こさないと」


あたしは人間の体を揺らして起こした。


「う、う〜ん…。…あ、貴女は…」


人間は上半身を起こしてこちらを向いた


あたしは隠すように顔を隠した。


「おはようございます…。ここはどこ?」


「ここは森の中ですよ。それよりも羽織りをなぜ顔に隠すのです?身体を隠してくださ……ぃ…。…え?」


人間はあたしの体をみると驚いた。


「驚き…ました…?」


「はい。昨日の事は本当だったのですね。」


「あたしは蛇よ。そこらにいる蛇と違う特別な蛇。」


「…綺麗な鱗ですね。光が反射して輝いてます。」


「き…れい?」


「えぇ。顔…見せて頂けませんか?」


綺麗なんて言われたの初めて…


それに人間と話したの初めて。


狼や烏、兎等の生き物達と話た事はある。


その度に何度も怖がられたり貶されたりした。


この人間はそんなあたしの事を綺麗だと言ってくれた。


あたしは恐る恐る頭から羽織りをとった


そして人間の方に向けた。


「どう…?」


「……」


人間は頬を赤く染めてそっぽ向いた。


気持ち悪かったのかな…


あたしにはそう見えた。


「き、気持ち…悪かった……?」


すると慌てて人間はこっちを向いた。


「い、いえ!気持ち悪くないです!その…あまりにも貴女が…綺麗だったので…」


「本当…?」


「はい。ですから、気持ち悪くないです!」


必死に言う人間が面白くて無意識に小さく笑っていた。


「……!あ、貴女は笑った方がとても綺麗です!ですから、笑って下さい。」


「笑っていたの…?ふふ。いつぶりかな…。笑ったの。」


笑うなんて…感情なんてとうの昔に失った筈なのに。


まだ、あったんだ。