恵都は負けた。
必死の抵抗は無駄に終わった。
「この画像、放課後にばら撒くから。明日登校するのが楽しみだなぁ」
醜悪な笑みを浮かべ、例の子が簡単に言った。
まるで、明日のデートが楽しみなの、という感じの気軽さで。
恵都はトイレに駆け込んで吐いた。
あの子たちが許せないのに、どうしたらいいのか分からない。
誰にも相談できない。
ただ仲良くしたかっただけなのに。
体育の時間を保健室でやり過ごして教室に戻ると、クラスメイトたちはあんなに酷いことをしたくせにいつも通りだった。
帰り際に言われた「明日休んだらどうなるか分かってる?」の一言に、恵都は弾かれたように走り出した。
死ぬしかないと思った。
誰の邪魔も入らないあの山で死のうと思った。
もう楽になりたかった。
