クラスの女子たちがしゃべってくれなくなった。
男子は今までと変わりなかったから、恵都もいつものように接していたら、聞こえるように悪口を言われた。
男に媚びを売ってる。
東京から引っ越してきたのを鼻にかけてる。
うちらのこと、田舎者って馬鹿にしてるんだよ。
恵都はそんなこと言っていないし、思ってもいない。
仲良くしてくれたのが嬉しくて、すごく救われていたのに。
男子と接するのをやめればもとに戻るかもしれないと思ったが、ただ余計に孤立しただけだった。
女子と同じようなことを、男子には直接言われた。
無視したら話しかけてこなくなっただけなのに、ある日突然だった。
女子たちになにか吹き込まれたのは明白だった。
叩かれるようになったのは、無視が始まってからひと月ほどたってからだった。
人に叩かれるのは初めてだった。
女子トイレに入ったところで突き飛ばされ、立ち上がると平手打ちをくらった。
想像よりもずっと痛くて、びっくりして、頭にきたし悲しくなった。
昼休み中暴言を吐かれた。
