「オレとあれ――千鬼との関係も知りたくはないのか?」
夜鬼が意地の悪い笑顔を浮かべる。
面頬をとった顔も、やはり千鬼と瓜二つだ。
変化していない分、瞳の色も同じ黒で、彼らは本当によく似ている。
年の頃もそう変わらないように見えるし、身長も同じくらいだ。
違うところといえば、髪の色とその長さくらいだろうか。
ふわふわと少しくせ毛がちなところも同じだ。
「気にならないと言えば嘘になるけど」
千鬼と夜鬼に血縁関係があるのは明白で、きっと確執はそれゆえにはかり知れないほど大きなものだろう。
何気なく山吹に聞こうとした時とは違う。
「――聞くなら千鬼の口から聞きたい」
それならなおさら千鬼から聞きたいのだ。
恵都に言ってもいいと、聞いてほしいと千鬼が思った時に知りたい。
いつだったか、千鬼がそうしてくれたように、恵都もそうしたい。
「つまらんな」
夜鬼のつぶやきに、恵都は思わず「はぁ?」と柄の悪い声を吐いた。
