「本当は、美織ちゃんとの婚約の話だったの」 「え、」 婚約……!? なに、婚約って……!! そんなの実在するなんて聞いたことないよ!! 「……俺は受けねぇって言った」 ちらっと私を見た雅が、そう口を開く。 「ええ。 それに、美織ちゃんも帰っちゃったし、仕方ないわね」 「………」 「しばらく、延期にしておくわ。 どっちにしたって、あなたもまだ高2だから卒業するまで1年以上あるわけだし」 「ああ」 「それじゃあ、私は出かけてくるわね」