どうやら湊人に邪魔されたことも根に持ってるらしい。
……じゃなくて!
「だ、だめだってば、」
「ダメじゃないのはお前の顔見てたらわかる」
「っ、ここ、リビングだからだめ……っ」
背中をたどった麗の手が、昼間のようにファスナーをおろすから。
咄嗟に口走ったことに、自分で速攻後悔した。
「じゃあ部屋行くぞ」
文句を言うよりも先に抱き上げられて、もう言葉も出てこない。
「……ねえ、雅」
「ん?」
「きょ、今日は好きにしてもいいから……
あのね、たくさんぎゅってして、好きって言ってほしい」
「……ああ、わかった」
「私も、たくさん好きって言うように頑張るから」
部屋の暗がりの中で、雅がくすりと笑う。
自分の身体なのに心が追い付かなくて、頭の中はすぐに真っ白になったけれど。
「愛してる」と何度も雅の囁く言葉だけは、妙に鮮明に聴こえた。



