「ふああ、つかれた~っ」
「あらあら、せっかくのワンピースに皺がいくわよ?」
南家のソファに崩れ落ちた私に、汐乃さんがくすくすと笑う。
まだ雅とは同棲していないけれど、週に何度も泊まりに来てるから、半同棲状態だ。
「晩ご飯ちゃんと食べた?」
「ああ。風呂入ったら寝る」
「そう。じゃあ、私も部屋に行くわね?
麗が、ふたりが帰ってきたらすぐ部屋にもどってこいってうるさくて」
くすくすと笑った汐乃さんは、「おやすみ」と私たちに言って、部屋に行ってしまう。
雅とふたりで取り残されたリビングで、彼は私に手を差し出した。
「俺も疲れた」
「なんで!?雅なにもしてないでしょ!?」
「あいつら、お前が俺の女だってわかっていながらなんであんなに近づくんだろうな。
嫉妬した分、責任とってくれるんだろ?」
え、と固まる私。
簡単に状況を説明すると、あの後、私が言ったセリフがあまりにも好評だったらしく、いろんな男の子に「南さんの次でいいんで付き合ってください」とお願いされた。
ちなみに全部丁寧にお断りした。当然。
「え、あの、雅……?」
「今度こそ、邪魔は入らねぇからな」



