「じゃあ、もしあたしたちが閉じ込めたとして……
本当に過呼吸になんてなるんですか?女子トイレに閉じ込めたぐらいで」
……ああ、墓穴ほったな。
「俺は一言も、千夜が女子トイレに閉じ込められたなんて言ってねぇんだけど」
「ぁ、」
「閉じ込められたことは言ったが、どうしてその場所まで知ってるんだよ」
ああ、めんどくせ。
つうか、もうわかってるようなものだから、俺がかかわることもないだろ。
その場を湊人に任せ、ヒナに電話してふたりを呼び戻す。
「特定できたぞ」
「……そう、なんだ」
千夜は悲しげな顔をしたあと、湊人の前にいる3人に視線を向ける。
それから、何を思ったのか。
「ちーちゃん?」
「……待ってて」
湊人の元へ行くと、千夜はいまだに自分を睨む女たちに向かって、なぜか「ごめんなさい」と口にした。
……千夜が謝ることなんて、何もねぇのに。
「雅と付き合ってることに文句を言いたい人がいっぱいいるのもわかってるし、私じゃつり合わないのも自覚してます。
だけど、ごめんなさい。雅のことが好きだから、譲れません」



