ひい、とおびえた表情のユキ。
いや、でもさ。うん、本気で意味がわからない。俺のほうがワケありっぽかったのに、実は千夜ちゃんの方が深刻なんだけど。
「……はぁ。じゃあ、俺は結局奈津美を傷つけただけで終わったと」
「ほんとにごめん……
まさかお前がそこまでへこむなんて思わなかったから、変に気つかって言えなくなったんだよ」
「……もういいよ」
今は、11時すぎ。このままユキとお昼を食べて、奈津美と会うのが13時。
「代わりに、俺の知らない間の奈津美のこと。
──1年間の空白、ぜんぶ説明してよね」
今日の2時間だけじゃなくていい。
これから先も、仕方なくユキのために時間を空けてあげるからさ。
「湊人……」
「ああ、言っとくけど。
また今度、人のいないところで殴るから」
「!?」
「冗談だよ」
ハッピーエンドまで、あと──



