「ごめん……湊人。
あの時のこと、本気で悪いと思ってる。ずっと謝ろうと思ってたけど、あの日奈津美がもどってきたあと、「いつか話す時まで言わないで」って言ってたから」
「……そっか」
「先に、言っておく。
──俺と奈津美は、親同士が同級生で」
「………」
「それでもって、俺と奈津美は同い年だから仲良かったんだ。
いつか言おうと思ってたけど、あんま機会なくてさ。で、早速話題に入るけど」
「……うん」
約束していた、その日。俺は約1年ぶりに、ユキと向き合っていた。
「──奈津美は、本当に湊人のことがずっと好きだったんだよ」
「………」
「俺が別れるように電話した時、見たんだ。
奈津美が男と一緒にいるのを。で、別の日にまた違う男と一緒にいるから、てっきり浮気してるんだと思った」
「……ほんとは違ったんだ?」
「……ほんとに、ごめん。
親同士があんなにも仲が良かったっていうのに、俺──奈津美に兄貴がいるの知らなくてさ」
「……は?」
「湊人のことも大事だったから、本人に隠れてあんな嘘の電話をしたんだ。
ちゃんと確認してたら、兄貴だってことぐらいわかったはずなのに」



