「雅……ごめん、あのさ、」
「湊人」
「、」
口を閉ざせば、雅は落ち着いた様子で「はやくもどって来い」とだけ言って、部屋に戻っていった。
「……あとで連絡するから」
「え、」
奈津美が驚いたように俺を見上げる。
「運がよかったね。今日、俺の両親はふたりで母親の実家に里帰りしてるんだよ。
奈津美、ケータイの番号変えてないでしょ」
「う、ん」
「だから、夕方連絡する。
──ああ、ユキは連れてこないでよ」
「……わかった」
奈津美が服装を整えて、「ごめんね」とユキを連れて外へ出て行った。
……さて、と。
「……さっさと終わらせようかな」



