「奈津美からなかなか連絡がないからおかしいと思ったら……」
「……〝奈津美〟?
なんだ、もう付き合ってるんだ?」
「っ、違うの……!」
はだけた胸元を隠すように手でぎゅっとブラウスを握った彼女が、必死に否定するけど。
「この間、言ったよね。
付き合うなら付き合えばいいし、俺はもうやり直す気はないよって」
「湊人、誤解なんだよ。
ぜんぶ俺の勘違いのせいで、」
──ああ、もう。
「うるさい。ほんとにしつこいよ。
まぁ1回ぐらいなら抱いてあげてもいいけど」
どうする?と座り込んでしまった奈津美に視線を合わせる。
そうすれば、奈津美はこくりと頷いた。
「奈津美、」
「っ……いいの。そうでもしなきゃ、」
「──何やってんだ」
低い声がして、はっと雅が来ていたことを思い出した。俺がなかなかもどってこない上にこれだけ騒いでいたら、降りてくるのも当然だろう。



