「千夜?」



「そんなに、私が嫌い?」



「え?」



「私は乃花のこと……大好きだったのに」



もう、疲れちゃったよ。



「どうしたの?千夜」



「そんなうわべの親友なんていらない。

だから、もう関わんないで」




周りが、ひそひそ私を見て噂するのが聞こえる。



でも、それを無視して屋上まで走った。



碧のたまり場は、音楽室だから大丈夫。



立ち入り禁止って書かれた貼り紙があるけど、誰もいないってわかってるから。



そう思って、外に出たのに。



「え、」