すごく、どきどきする。 「行きたいんだろ?」 「うんっ、行きたい」 「ん。連れてってやるから、どこ行くのか考えとけよ」 嬉しくて、どうすればいいのかわかんない。 梓真のときは、どうしてた? 「ありがと、雅」 「ん。じゃあ、はやく中入れよ」 おやすみ、と。 額に優しく彼の唇が落とされて、かあっと頬が熱くなる。 「おやすみ、なさい……」 「ん」 ふわりと頭を撫でられるだけなのに、嬉しくてたまらないから。