取ってくるね、と立ち上がって。



「そういえば、ミヤって千夜ちゃんの手料理食べたことあったっけ」



「いや、ねぇよ」



「今日、作ってもらわなかったの?」



「材料が足りなかったからな」



なるほど、そういうことか。




「心配しないで、分けてあげるから」



「頼んでねぇよ」



「食べたいんでしょ」



くすっと笑って、部屋を出る。



幹部室に入って、ドア横のスイッチを押せば、真っ暗だった部屋に明かりが灯った。



そのまま、冷蔵庫に向かって。



冷蔵庫の、ドアを引いたら。



「、」