「ママ、無理しちゃダメだよ……?」
「ええ。ありがとう、千夜」
ママは優しく私の頭を撫でてくれて。
それから、パパの隣に座った。
「顔色悪いな」
「……ちょっと疲れちゃって」
「明日、ひさしぶりに千夜と3人で息抜きに出掛ける予定だから」
「うん、わかった」
大丈夫かな……。
ママは無理しちゃう人だもん。
「ごちそうさま。私、お風呂入るね。
後片付けは私がするから、ママとパパはご飯食べたら部屋行ってくれていいよ」
ふたりの邪魔は、したくなくて。
それだけ伝えると、私は食べ終わったぶんの食器を下げてお風呂に向かった。



