一応確認するね、と千夜ちゃんは電話をかけ始めて。



「あ、ママ?

……あれ?パパ?」



『───』



「……ですよね」



『───』



「ば、ばか……っ!

なんてこと言うのママっ!」



『───』



なんだか楽しげだ。



きっと、お母さんとお父さんのこと好きなんだろうな、千夜ちゃん。




「はぁい……」



そう返事したかと思えば、突然。



「んなっ……ち、違うもん」



何を言われたのか、顔を赤く染める。