猫の飼い慣らし方


俺の前まで女を無理矢理連れてきたマサト。


「玲、こいつが猫。」


「猫じゃなくて人間だよな?」


「いや……絶対こいつの前世は猫だ。」


ハッキリ言い切ったマサト。


こいつバカだ。


マサトに猫と呼ばれる女は、マサトの後ろに隠れて


「うぅーーー」


俺を睨みながら、威嚇?していた。


そんな彼女を見ても、可愛いとしか思わない。


「ククっ……」


ずっと威嚇している女を見つめている俺をニヤニヤしながら見るマサト。


「俺、橋本 玲。よろしくね猫ちゃん」


モテる部類に入る俺は、お得意の笑顔で自己紹介をする。


そうすると大抵の女なら惚れるはずなのに


「マサト死にやがれ。」


俺の挨拶スルーで、マサトを睨んでいる猫。


「おまっ……一応先輩だからなっ!」


……こいつ後輩なの?


「マサトはバカだから年上に見えない」


「ひでぇな、おい。」


俺そっちのけで漫才を始めた二人。


随分と仲良しなんだね。


俺イライラして来た。


「ねぇ。」


低い声を出せば


「あ、忘れてたわ」


ケロっと言いやがったマサト。


「それで?」


「あーっと。こいつは深山 美都。」


未だに後ろに隠れている猫、もとい美都ちゃんを指差すマサト。


「指差すな。やっぱバカじゃん」


最もな事を言う美都ちゃん。


「よろしくね美都ちゃん。」


「………」


プイっと顔を背けられた。


俺、結構傷つくよ?