その夜も魔法使いは現れました 「お前、何の病気なのか聞いたか?」 コクリと頷くと魔法使いは言えと目で訴えてきます 「私は大人になると死んでしまうそうです」 「は?」 「それが病気なのだそうです」 「お前馬鹿にしてるのか?」 魔法使いはからかわれたとでも思ったのでしょうか? 私の胸ぐらを掴みました 「…現に私の両親はそれで死んだそうです」