今日も窓枠の向こうに広がる海に夕日が沈んで行く。
夕日とぼやけた視界で部屋は赤一色に染まっている。

本当はこんな綺麗な夕日、愛する人と手を取りあって語らうのに最高の場面のはずなのに、聞こえるのは規則的に軋むベッドのスプリングの音と、出したくなくても自然と漏れてしまう吐息混じりの声。

こんなに綺麗な夕日なのに、彼は愛の言葉一つ囁く事無く、私の体を必死で繋ぎとめている。

…あなたが見ているのは、私じゃないくせに。