それから色々なゲーム対戦してほぼ私が勝ってしまった。ビギナーズラック?
初めてやるものばかりだったけどとりあえず連打していたらなぜか勝ってしまうんだよ。
かなりへこんでいる隣にいる彼氏。ただ今、ベンチで休憩中。
「……彼女にいいところを見せたくて得意分野の場所に連れてきたのに負けるなんて有り得ねー……だせー俺……」
「普通の彼女じゃなくて悪かったね!」
かわいくないよね。一歩ひいたくらいが女の子はかわいいのくらい分かってる。私は逆。対等でいたい。
「普通じゃないから超楽しかった!こんなにゲーセンで燃えたの久しぶり!また来よう?」
………何よ。
まるで私の心情を読んだかのように優しく言ってくれる言葉にドキッとしちゃった。
「……うん」



