「お帰り♪わ!ケーキじゃん!どうしたの?」



姫にケーキの箱を手渡すと嬉しそうに笑う。



「なんとなく……なおこそどうしたんだよっ?!」



それは机に置ききれないほどの料理の品数。まるでホームパーティーでも始まるのかっ?って感じ。



「誰か来るの?」


「来ないよ♪二人だよ♪」



ニコニコしながら冷蔵庫にケーキをしまう姫。かわいいくらいにケーキのお土産を喜んでくれていた。



「なお機嫌いいね。なんかあった?」


「うん!妊娠してたからさ♪」


「へぇ……そりゃ機嫌もいいな」



………………………。



「……誰が?」


「わ・た・し!」



…………………なおが?



ネクタイを緩めて頭を整理する俺。



えっと。



「なおが……?」



なおは笑いをこらえきれずに吹き出した。



「赤ちゃんができたの!」



なおに……赤ちゃんが……



「まじでぇ?!間違いないの?!」


「うん!産婦人科に行ってきたもん」




わわわわわわっ!!
赤ちゃん……赤ちゃんが……



俺たちの赤ちゃんが……




で・きた一一一一一一!!?!

(※山本広さん風)