夕暮れで徐々に暗くなる部屋。 あたしはベッドの中で朝陽からのキスを受け入れていた。 心地の良い時間。 ただただ幸せが体中に込み上げてきてくすぐったい気持ちになる。 「……――んっ……」 自分でも信じられないぐらいの甘い声に体中が熱くなって、慌てて口元を手で覆う。 「声、我慢すんなって」 でも、朝陽はそれを許してくれない。 余裕そうな表情であたしを見下している。