あれ……?意外だな……。 そんな優しい顔して笑えるんだ……。 驚いていたのもつかの間、彼の表情は普段通りに戻ってしまった。 「あっ、朝陽。ダメだぞ、愛ちゃんは俺のもんだからな!!」 「……は?」 「絶対手出すなよな!!」 隣にいた鈴木君が御堂君に何やら文句を言っている。 「俺、椿悠真(つばきゆうま)って言うんだ。よろしくね」 そんな二人を横目にニコリと天使のように綺麗な笑みを浮かべた茶髪君。