「……――ごめん、琥太郎だ。問題進めてて?」 「うん」 スマホを耳に当てたカナコ。 電話口からかすかに鈴木君の声が聞こえる。 「は?今から?あたし愛音とテスト勉強してるんだけど」 眉間に皺を寄せるカナコ。 鈴木君と一体何を話しているんだろう。 「もう学校の近くにいるの!?えー、あたし全然準備できてないよ。……うん。分かった。ちょっと待ってて」 カナコは電話を切ると、パチンっと両手を合わせた。