HRが終わると教室中が一斉に慌ただしくなる。 「愛音、また明日ね~!!」 「じゃーなー!」 早々と教室から出ていくカナコと鈴木君。 「うん。また明日ね」 なんだかんだいって本当に二人はお似合いだ。 二人に手を振るとすぐにバッグを掴んで、朝陽の席へ急ぐ。 「あっ、朝陽……?」 ポンポンッと肩を叩くと、朝陽が振り返った。