午後になり、文化祭は大盛り上がりだった。
来場者数が一段と増え、校舎の中はどこもかしこも人で溢れていた。
あたし達のクラスはというと、体育館で行われる演劇を目前に控え、それぞれが衣装合わせやメイクに追われていた。
「うわうわー!!ちょっとちょっと!!愛音ってば超かわいいーーー!!」
ただ寝転んでいるちょい役とはいえ、白雪姫の衣装を着ることになってしまったあたし。
カナコは絶賛してくれたけど、なんだか気恥ずかしい。
カナコが大声をあげたせいで、クラスメイト達の視線が一斉にあたしに注がれる。
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