って、うわあああああ!

オレ、何言ってるねん!


「ふーん。で、何色やった? ブラは?」


「……白」


「オマエ、ばっちし見てるやん!」


サトシはゲラゲラ笑ってた。

完全におもちゃにされてるな、オレ。

くそぉ……。


でも、ほんとヤバイ。


なんていうか、今までちぃちゃんはオレの中で、“ちぃちゃん”というキャラクターみたいなもんだった。

ミッキーマウスやスヌーピーとか……アニメの登場人物のように。

だから彼女に対して、エロいイメージとか抱くことは全くなかった。


でもなんか……。

まずい……。


ちぃちゃんがオレの中で“女”というカテゴリーに登録されてしまった。


はぁ……。


空を見上げてため息をついた。


真っ青な空に地平線へと続く大きな入道雲が浮かんでいる。

どこからか蝉の声が聞こえてきて、この季節特有の湿っぽい匂いが鼻に付く。


いったいこの胸のざわつきはなんだ……?


夏が近づいてきているせいかな。


そう思うことにした。



てゆか、そういうことにして……お願いっ。