* それからしばらくして、柚くんは大学に復帰した。 あたしと柚くんの大学は駅ふたつ分離れていて 近かったはずのその距離が 今のあたしにはものすごく遠く感じた。 「綺羅。服でも買いに行く?」 「ごめん。いいや。」 いつも気を使ってくれるアカネにも 断ることしかできなくて 今はただ、ひとりでいたかった。