挨拶を終えた父さんが車に来る前に、 「私もう1回たっくんにおやすみって言ってくるね!」 と言った優羽がこちらに向かってきた。 何を話しているのか気になって開けた窓から1番に聞こえたのは優羽のそんな一言だった。 家と車の間には道路があるけど、なかなか車が通ることもないから安心しきっていた。 たとえ優羽が 「たっく〜ん!また明日ねぇ〜!」 と言いながらいきなり道路に飛び出してきていたとしても。